生理不順と急激な肥満


1995年3月の事件から数か月過ぎた頃、それまで25年間乱れたことのなかった生理が突然止まりました。 当初は、毒ガスへの曝露が生理の周期に影響するとは思いもよらず、41歳という年齢から、更年期障害の始まりかと考えた程度でした。 もともと生理の直前に1kg程度は太る体質でしたが、このときはウエストのあたりだけが急激に肥大していきました。 体重の増加は3〜4 kg程度でも、これまでに経験したことがない、不自然な太り方に違和感を覚えたのをよく覚えています。

その状態で数か月経ってから婦人科で治療を受けたところ、翌日から生理が始まり、同時に一気に体重が落ちて、ウエストも元通りになりました。 ところがその2〜3か月後に、なぜか再び同じ状態に。結局、1年半ほどの間に同じことを3回繰り返しています。

地下鉄サリン事件に遭遇して入院した女性たちの多くは、入院中、あるいは退院後に、同じように生理が止まって太る経験をしたと聞いています。 そのまま生理がなくなってしまった人もいるとNHKのニュースで聞いたこともありますが、私の場合、婦人科の治療で周期は元に戻りました。 ただし、その後、PMS(月経前症候群)が重症化するとともに、周期がどんどん短くなっていきました。 それからしばらくして、子宮筋腫と子宮内膜増殖症と診断されました。どちらもホルモンの影響を受ける病気です。

地下鉄サリン事件の被害者は、PTSD(心的外傷後ストレス障害)が原因で生理不順が起きたと医師から説明されたことがありましたが、 はじめの数年間は事件と生理不順を関連づけて考えることができなかった自分に、その説明はあてはまらないと思います。